最近ではカードローンのCMを見ない日はありません。銀行や消費者金融が入り乱れて宣伝しています。
カードローンの特徴といえば無担保、無保証人で誰でも簡単に借りられるという事です。
しかしお金を借りる方法としてはこういった無担保、無保証人のようなものばかりではありません。
自分に資産があれば、その資産を担保にしてお金を借りることもできるのです。特に不動産なら申し分ありません。
お金の借り方というものは多様ですので、不動産の活かし方を考えてみてはいかがでしょう。
最近次のような質問を受けました。
というもので、土地にもよるのではっきりとは言えませんが通常不動産は担保になる筈だと答えておきました。
不動産のほかにも例えば美術品というような動産であっても金融機関によっては担保として融資をしてくれるところはあります。
こういった資産を担保に融資を行っているのは銀行を思い浮かべますが、不動産の場合で言えば様々な業者があります。
では通常の消費者金融はどうかという事を考える人がいます。例えばお付き合いのある消費者金融に頼みたいというような場合です。
プロミスなどはカードローンの世界ではたいへん有名で、申込みやすく、審査も通り易いと言われています。
しかしこれは無担保、無保証人のカードローンの話であって不動産を担保にしたローンはまた別です。
担保というものは扱いが難しく幾らまで貸せるのかという事はノウハウが必要になってくるのです。
プロミスの場合には長年培ってきた無担保、無保証人の為の個人の信用保証には通じていますが、不動産となると話が違ってきます。
したがって残念ながら今現在はプロミスでは不動産を担保にした融資というものは行っていません。
若い方には担保というのはなじみが薄いかもしれませんが、以前銀行からお金を借りるには必ず担保と保証人が必要でした。
今のような無担保、無保証人のカードローンのようなものが出てきたのはずっと時代が下ってからだったのです。
ローンの品揃えとしてはさすがにカードローンの様なものはありませんでしたが、住宅ローンや他の目的別ローン等はありました。
ローンの内容を考えれば今のものと遜色がないようなものが用意されていたのです。しかしなかなか借りられませんでした。
それはなぜかと言えば、お金を借りるようという場合には必ず担保と保証人を用意しなければならなかったからです。
当時一般庶民はまだまだ貧しく、担保になるような資産はありませんでしたし、保証人ができるような知り合いもいなかったのです。
この担保や保証人が必要となるようなローンはもうなくなったと考えている人もいるかもしれませんがそんな事はありません。
カードローンの場合どんなに借りられたとしても1000万円程度が上限ですが担保が有ればば全く違います。
担保の価値によって違いますが、非常に価値のある担保であれば、たとえ個人であっても億という借入も可能なのです。
いくら借りられるのか
ローンの種類 | 利用限度額 | 貸出限度額 |
---|---|---|
カードローン | 消費者金融…年収の3分の1 銀行…概ね年収の半分程度 |
~1000万円 |
不動産担保ローン | 評価額の6~7割程度 | ~10億円 |
最近ではそんなローンは知らないと言う人も多くなってきていますが、事業を行っているような場合には重宝されているのです。
とくに有名なのは不動産を担保にしたローンで通常不動産担保ローンと呼ばれるものです。検索をかければいっぱい出てきます。
この不動産担保ローンはほかの資産を担保にする場合よりも取り扱う金融機関が多いので利用者は今もたくさんいます。
そこで気になってくるのがこの不動産担保ローンで幾らまで貸して貰えるのかということです。
そのためにはまず評価額というものを知らなければなりません。その不動産が幾らの価値があるのかを評価するのです。
この評価額によって融資できる金額が決まってきます。概ね評価額の6~7割までというのが相場です。
もちろんそんなにいらないというのであれば必要な分だけ担保にすればよいということになります。
これを利用すればずっと寝かしておいて使い道のないような不動産でも利用価値が出て来るというわけです。
ただしその不動産が必要なければ評価額で売ったほうがお金にはなるのでそのあたりは考えなければなりません。
もちろん不動産担保ローンはよいことだけではありません。利用する場合には注意しなけれればならない点もあります。
まず担保というものをよく理解しなければなりません。担保はローンの支払いに窮した時は差し出しますという意味です。
つまり不動産でお金を借りたとしてもローンはローンなのです。借りたものは返さなければなりません。
もちろん高額な借り入れをすれば月々の返済額も高額になります。並の返済能力では足りません。
個人の信用力では借りられないようなお金を借りられますが、返済も考えておかないと返せなくなってしまいます。
もし返済ができないという場合には、担保なっている不動産は金融機関のものになってしまうのです。
もし事業などで大きなお金が必要で、その資金で事業が軌道に乗れば返済できるというような場合は検討の余地があります。
事業以外でも利用はできますが、今説明したように返済は普通の収入からでは難しいはずです。
もし返済の見込みが立っていないにもかかわらず不動産担保ローンを利用するのであれば不動産を失うことを覚悟してください。
ただしその場合には、先ほど言った様に不動産担保ローンを利用するのではなくて不動産自体を売ってしまったほうが良いはずです。
どちらが良いのかはどの程度の借り入れをするのかと、返済能力を検討して決めてください。
不動産を残しておきたいのであれば安易に借入れするのは危険ですから十分気を付けなければなりません。
人によってはこれまでカードローンでお付き合いのあるプロミスから不動産担保ローンを借りる事はできないかと考えると思います。
そうすればこれまでの信用というものを継続して評価してもらえるので新たなお付き合いを始めるよりも有利な条件になる筈です。
しかし大手消費者金融はかつてと違って多くは現在銀行の傘下に入るなど、一度は経営危機を迎えた過去があります。
このため事業は利益の出るものを残してすべて清算してしまうなど合理化したというような過去を持っているのです。
バブルが崩壊する前の話になりますが日本には土地神話と呼ばれるものがありました。戦後一貫して信じられた神話です。
この土地神話というのは土地の値段は下がらないというもので、買って売れば差額が利益にできると信じられていたのです。
したがって寝かしておくだけでお金を生み出しますから金融機関は担保として大変不動産を好みます。
返済されなかったとしても暫くおいて売れば確実に利益が確保できるというわけです。
ただしその後バブルが崩壊してしまいこの土地神話も絶対のものではないという事がわかりました。
しかし当時の名残なのかどうかは分かりませんが金融機関の不動産好きは今なお変わっていません。
では消費者金融はどのように考えているのでしょうか。消費者金融の主力商品はもともと無担保、無保証人の個人向けローンです。
担保も保証人もいらないから銀行と差別化できて、ここまで業績を伸ばしてきた金融機関なのです。
この状態は現在でも変わっていません。銀行が参入しましたが、その信用保証業務は消費者金融が担っているのが現状です。
したがって消費者金融が不動産担保ローンを行なったとしてもあくまで補完的な意味で行なうはずです。
例えば利用者が自分の信用保証枠を使い切ってしまったような場合、普通ならそれ以上は貸せません。
しかし利用者を繋ぎ止める方法として不動産担保ローンを用意するというような形になるでしょう。
こういう目的もあり実は以前プロミスをはじめ大手消費者金融各社は実際に不動産担保ローンというものを用意していました。
もちろんカードローンのように大々的に宣伝するわけではなく必要な利用者向けに事業展開していたのです。
しかし現在では1社を除いて当時大手と言われた消費者金融は不動産担保ローンから撤退してしまいました。
これには始めに説明した経営危機の影響という面もありますし、傘下に入れた銀行の意向もあったかもしれません。
このため現在ではプロミスから不動産担保ローンを借りることはできなくなっています。
もし不動産担保ローンを利用したいのであれば銀行や専門業者を当たるしかないでしょう。
ところで現在も不動産担保ローンを持っている大手消費者金融の1社というのはアイフルのことです。
アイフルは経営危機に合っても他の大手消費者金融のように銀行の傘下に入ることはありませんでした。
現在でも独立系消費者金融として傾いてしまった経営の立て直しを行っている最中です。
独立系という事で銀行の意向を意識する必要がなかったことがアイフルに今でも不動産担保ローンが残っている理由かもしれません。
どうしても消費者金融から不動産担保ローンを借りたいという場合には、このようにあまり選択肢は広くありません。
不動産担保ローンを利用しようという場合には現在では消費者金融だけでなく他にも目を向けるべきだと思います。
そこで他の業者といういことになりますが、まず第一に挙げられるのが銀行です。大抵の銀行には不動産担保ローンがあります。
そこでまずは銀行に行って相談してみてはいかがでしょうか。丁寧に教えててくれるはずです。
ただし銀行の問題は実際の融資まで時間がかかってしまうという事です。もっと早く借りたい場合には別を探さなければなりません。
不動産担保ローンの場合、銀行のほかにも専門に扱うノンバンクがたくさんあるので検索してみましょう。
さすが地土地神話があった国だと思うくらいヒットするはずです。評判の良いものも悪いものもあるので注意してください。
ただし金利から考えた場合には銀行のほうがお得ですから、できれば銀行を利用することを勧めます。
この不動産担保ローンもその名の通りローンですから誰にでも貸すというような事はしません。しっかり審査が行われます。
担保が有るんだから審査はいらないだろうという人もいるかもしれませんが、そういうものではありません。
審査は申込者と同時に担保物件についても行われます。申込者の審査は本人確認などが主になります。
担保物件については言われるままに融資はできないので、しっかり価値判断をすることが目的です。
現在の技術進歩でカードローンの場合の審査は非常に短時間で済むようになり、プロミスなどは最短30分と言われています。
このため以前ではとても無理だった即日融資にも応じている金融機関はかなりの数に上ります。
即日融資でなくても数日中に利用できなければもはやカードローンの商品価値はないといってもよいかもしれません。
こういうなかでお金を借りている人たちの感覚からいうと、お金は申し込めばすぐに借りられるという意識になっているでしょう。
しかし実はお金というものはそう簡単に借り入れできるものではないという事を知る必要があります。
特に担保や保証人を付けたような場合には本人だけの審査では終わりませんからその分時間は長引くのです。
特に不動産担保ローンはそう簡単ではないのです。不動産担保ローンの場合不動産の価値が分からなければ始まりません。
価値が分からないままに大きなお金を貸してしまって実際は価値が無かったら金融機関としては大変です。
利用者の方の審査はカードローンと同じようにデータの蓄積が利用できますから簡単にできますが、不動産はそうはいきません。
たとえば原野のような土地を何も調べないままに面積だけで計算して大きなお金を貸して、そのまま逃げられたらどうでしょう。
土地は手に入るかもしれませんが、原野の場合にはそれほど大きなお金で売れる可能性はなく大損という事になります。
こんな間抜けな話はないですが、巧妙に仕組まれた罠の場合もあるので金融機関は慎重になります。
実際の審査で融資額を決める場合には、その不動産の評価額を計算する必要があります。
路線価などで大体の金額は分かりますが、細かい部分も考慮すしなければ評価額というものは算定できません。
したがってこのような評価は不動産鑑定士が行うことになります。実際に現地に出向いて周囲の様子なども考慮されます。
不動産の位置によっては期待したほどの価値がなく、希望額の借り入れは難しいかもしれません。
反面付近に将来計画などが有る場合には期待以上の価値がある場合もあるので、そういう場合は担保を調整してもよいでしょう。
この間金融機関ともよく意思の疎通をしておき、評価が終わったらスムーズに運ぶようにしておきましょう。
このようにいろいろとすることがあるためそう簡単に評価額は計算できません。かなり時間がかかるのです。
不動産によっては審査期間はかなりの長期間を要する可能性もあるので金融機関によく聞いておきましょう。
このように不動産担保ローンはカードローンのように申込み当日に即日融資ができるようなローンではありません。
しかし住宅ローンもそうですが大きなローンと言うものはそういうものです。慌てても仕方がありません。
この不動産の評価が終わって融資可能額が算定されるまでは審査は終わりません。
審査が終わって融資可能額が決まったらさっそく金融機関に行って説明を受けてるようにしてください。
したがって不動産担保ローンを利用しようという場合には融資が受けられるまでにかなりの時間が必要になる事を覚悟してください。
すぐにお金が必要というような場合にはとりあえず少額の融資を利用してその間に不動産担保ローンを申込んではいかがでしょう。
若い人の中にはカードローンの様な借り方しか知らず、不動産担保ローンもすぐに融資を期待するかもしれませんがそれは無理です。
このさいカードローンのようなローンのほうが珍しいという事を知っておきましょう。
先を見る力というのは先々も役にたちます。自分の状況を分析して必要があれば先手を打って申込みができるようになりましょう。
銀行は信用第一ですから申込者をだますようなことはありませんが、一部ノンバンクは注意が必要です。
わざと低めの評価をして少ない金額を融資し、返済できす担保を取った時には大きな儲けを出すよう商売をしている場合があります。
そこでその対抗策としては、まず信用のおける銀行や評判の良いノンバンクに申し込むことが挙げられます。
それともう一つ自分の不動産が不当に低い評価になっていないか自分でもわかるようにしておくことです。
そのためにはお金はかかってしまいますが自分でも不動産鑑定士に依頼して不動産の評価をしてみる必要があります。
これは銀行などに申し込む場合にも交渉材料にもなりますから、ぜひ行っておいたほうが良いと思います。
このように不動産担保ローンと言うのは、自分に借入枠がなかったとしても評価額に応じた金額を借入すことができます。
お金が足りないと言いう人にとっては天の助けといってもよいようなローンに見えるかもしれません。
しかしローンというものは返済することが前提なのを忘れてはいけません。返済できて初めてローンは完結するのです。
したがっていくら不動産担保ローンと言っても返済の見通しもないままに借入することは勧められるものではありません。
担保については説明しましたが、担保にできるものというのは自分の財産になるものだという事を忘れてはいけません。
いわば財産を質に入れてお金を借りるのと全く同じような構図と言って良いでしょう。
何故お金を貸してくれるかというとその財産を他に売れば貸したお金プラス利息分程度のお金に変えられるからです。
お金に換えられてしまえばそれはもう自分の財産ではなくなってしまいます。つまり不動産を失う可能性があるという事です。
金融機関はしっかりもう儲けまで確保できるわけですが、自分は貴重な財産を失ってしまうのです。
不動産担保ローンを利用する人は貸して貰うことに必死で、借りた後のことを真剣に考えない人が多く大変残念です。
ここで必要になるのはカードローンなどと同じ返済能力です。この点をよく理解していない人が多すぎます。
もう自分の枠で借り入れできないという事は裏を返せばもうこれ以上借りたら返済が難しくなりますよという事です。
したがってそれに加えて不動産担保ローンなど借りれば結果は目に見えているではないですか。とても返済はできません。
結局こういう人の場合には財産である不動産を手放すことになってしまうのが落ちなのです。
そうであればローンで評価額の何割かを借りるよりもいっそ売りに出してしまったほうがずっとお得です。
不動産というものはこのように多きな金に変わります。つまり大きな保証人のようなものかもしれません。
お金を借りるのには非常に都合のよいもので、ついつい使ってしまおうと考えてもおかしくはありません。
人生で何か大きな問題にぶち当たった時でも、不動産は大きな後ろ盾として利用することができます。
そういうものですから尚更安易な利用はお勧めできません。自分の家庭が存亡の危機ぐらいに立たされた時に利用すべきものです。
それまでは、こういうものは持っていてこそ安心感があり大きな意味を持つのであって、失ってはいけないのです。
昔の人は自分の不動産というものに対してそのような考えを持っていました。これは現在の人も見習うべきものです。
しかも不動産は土地神話はなくなり評価額も上下して安定しているとは言えませんが、子々孫々伝えることができます。
現在自分が持っているものも自分で購入したものもあれば相続して伝えられたものも有るでしょう。
そういうものを次の世代に伝えることは大変大切なことだと思います。自分が利用しなければ損だという様な考え方は止めましょう。
後々その不動産によって子孫が危機に陥った時にもやはり大きな後ろ盾になってくれるでしょう。
したがって特に先祖代々の土地というようなものを安易に担保として使って失うようなことがあってはいけないのです。
バブル以降日本人の考え方は大きく変わってしまいましたが、変わってはいけないところもあるという事を覚えておきましょう。
たとえば生活費に窮し安易に不動産ローンに手を出したとします。生活費に窮するくらいですから不動産は返ってこないでしょう。
このように返済の見込みのないような利用方法はお勧めできません。生活費なら生活レベルを落として節約するのが先です。
先ほど説明したように事業をするのに必要なお金を用意し後々はその事業で返済していくという事であれば良いでしょう。
ただしその場合も税理士などに力を借りて具体的な事業計画を作っておかなければいけないことは言うまでもありません。
不動産というのは多くの人にとってなけなしの財産である筈です。安易に利用してしまうのはもったいないのです。
利用するのであれば返済できる環境での有意義な利用を行うように心がけてください。
これから老後を迎え頼れるのは年金だけという人は多いと思いますが、その頼りの年金も減額されて生活ができない人もでてきます。
そういった場合にお勧めなのが不動産担保ローンの変形であるリバース・モーゲージというものです。
これはそれまで利用していた住宅などを担保に必要な時にお金を借りるというものです。
最終的に夫婦の両方が亡くなった時に利用していた住宅を金融機関がお金に換えて返済するという考え方です。
結局不動産は失いますのでよく考えなければいけませんが、心配せずに余生を送れるため、これからの人にはお勧めかもしれません。
細かい部分は金融機関によって違いますから、詳細は金融機関に相談してみてい下さい。
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