消費者の中にはプロミスなどのカードローン会社からお金を借りられなくなっている方が少なからずおられます。一旦、審査に落ちだすと自分が希望する借入条件からどんどん離れた内容で契約したり、結局借入れできなかったりということになりかねませね。
そのためプロミスなどの審査に落ちてお金が借りられないという状況になる前に何らかの手を打ち少しでも改善しなければならないでしょう。
そこで今回はプロミスからお金が借りられなくなる前にやるべき審査対策について紹介します。審査に落ちる原因が何か、審査で何が問われるか、どの能力を改善すればよいか、などプロミスの審査に通り借入れできるようになるための対策を解説していきましょう。
プロミスなどの金融会社の審査に落ち続けお金を借りられなくなっている方にはやはり何らかの原因があるはずです。そのためその原因をある程度改善しないと希望のローン会社の審査に通ることはやはり難しいでしょう。
(⇒プロミスの審査が甘いという評判はホント?)
ここでは審査に落ちる、落ち続けるという原因が何であるかを確認していきます。
ローン会社は消費者にお金を貸しその元金と利息を回収して初めて成り立つ事業を行っています。つまり、ローン会社は貸した相手からお金を回収する必要があり、相手に貸せるだけの信用力があることを前提に商売をしているわけです。
そして、その信用力は主に借手の過去の信用取引の状態で計られおり、その結果がローン会社にとって許容できる範囲なら信用力にいては合格ということになりますね。
具体的にはローン会社やクレジットカードなどで行った借入れや分割払いといった信用取引で借手が不払いや返済遅延などを起こしたか、どの程度遅延したかなどが確認され評価されるのです。
つまり、信用取引での支払いに問題を起こしていれば信用力は低いと評価されることになり、その結果ローン審査に落ちるということもあるわけですね。
例えば、支払期日から若干支払いが遅れるような返済遅延はあまり問題視されませんが、週単位の返済遅延は事故報告されローン会社の審査ではマイナスに評価されることになるかもしれません。
以上のように信用取引での事故の有無やその程度に対して信用力の評価が行われるので、まず自分がそうした事故を起こしているのか、どの程度の事故を起こしたのかを把握して、それを踏まえた対策が必要になるでしょう。
表1:信用力の問題と評価
信用力の具体的な問題 | 評価内容 |
---|---|
短期の返済遅延がある | 弱いマイナス評価の可能性 |
3カ月以内の延滞がある | 中程度のマイナス評価の可能性 |
特定調停、任意整理、個人再生、 3カ月以上の延滞がある |
強いマイナス評価の可能性 |
貸倒、本人以外弁済、自己破産などがある | 不合格判定の可能性 |
借手にお金を貸せるだけの信用力があったとしても返済できるだけの収入がないと支払いに問題がでるでしょう。つまり、プロミスなどが借手にお金を貸すにはその人に返済能力があることが前提となるわけですね。
その返済能力の判断は主に借手がどれだけ稼げるかと、どれだけお金を支出するかという二つの点で行われます。簡単に示すと収入に関わる情報と支出に関わる情報を入手して審査が行われているのです。
収入関係の情報は年収や月給など直接収入に関わる情報のほかに勤務先や勤続年数なども重要視されています。支出の情報は家族構成、住居の形態や家賃、債務の状況などが重要とみなされています。
プロミスなどではこれらの情報を自社の審査基準に照らして、コンピュータで自動的に判定が下されるようになっています。さまざまな評価項目ごとに点数化され評価が行われますが、最終的には人の判断により結果が出るようですね。
したがって、プロミスなどの審査に落ちるということは返済能力に関する評価項目で極端に悪い評価項目がある可能性があります。審査に合格するためにはそうした評価が悪くなる項目をみつけだし改善する必要があるでしょう。
そのためにはまず表3などを使って自分の返済能力の評価を下げる項目が何であるかを把握することが重要になりますね。
表2:返済能力の問題
情報の種類 | 情報の内容 |
---|---|
基本属性 | 氏名、生年月日・年齢、性別、婚姻、住所、 自宅電話番号・携帯電話番号 |
収入関係 | 年収・月給・賞与、職種、勤務形態、勤務先、 勤続年数、勤務先の規模、勤務先の住所・電話番号 |
支出関係 | 子供や家族の人数、持家・借家、家賃、 他社ローンの借入額・借入件数、住宅ローン・車ローンなどの借入残高 |
表3:返済能力の評価
評価項目 | 高い評価 | 中程度の評価 | 低い評価 |
---|---|---|---|
年齢 | 25歳~39歳 | 40歳~59歳 | 20~24歳と60歳~ |
年収 | 400万円以上 | 200万円以上400万円未満 | 200万円未満 |
勤務形態 | 正社員 | 派遣社員・契約社員 | パート・アルバイト、 [学生、専業主婦(夫)] |
職種等 | 医師、弁護士、公務員 | 民間企業の社員 | 自営業者 |
勤務先規模 | 大企業 | 中小企業 | 零細企業 |
勤続年数 | 5年以上 | (半年)1年以上5年未満 | 1年(半年)未満 |
居住年数 | 5年以上 | 1年以上5年未満 | 1年未満 |
借入残高 | 借入が非常に少ない | 借入が年収の3分の1以下 | 借入が年収の3分の1以上 |
借入件数 | ゼロ | 2社まで | 3~4社以上 |
ここではローン会社審査に信用力の面で落ちた人がプロミスの審査に通るための信用力の改善について紹介します。先に確認した信用力の問題に対してどんな改善や強化を行えばプロミスの審査で有利になれるのかという点を確認していきましょう。
プロミスが行う信用力に関する審査においても借手の過去の信用取引の状態が確認され、信用事故の有無や程度が主に査定されることになるでしょう。しかし、過去に起こった事故については取り消すことができないので根本的な改善はできませんね。
しかし、根本的な対策が打てなくても多少なりとも信用を回復させる手立てもあるので取り組んでみましょう。その手立ての一つが過去に起こした事故の早期処理です。
例えば、ローンの支払いを延滞させたとしても返済がいつまでにできるかをローン会社に相談してその返済を確実に行う、予定の返済期日を前倒しで早めに処理することが重要です。つまり、延滞してもその後確実に返済する、早く返すことが信用回復に繋がるのです。
また、任意整理や個人再生などの債務整理をした場合は決められた残債を早めに返済することが有効ですね。信用事故が信用情報機関の記録に残っていても債務が完済された期間が経過するほど信用力は回復しローン会社での評価も改善されるでしょう。
このように過去に起こした事故の処理を早期に完了させることが信用面での評価の改善に結びつくこともあるので返済を長引かせることなく早め早めで完済できるように努めたいですね。
過去に信用事故を起こしている場合、もしプロミスへ申し込む前後で新たな信用事故を起こせば審査に通る可能性は極めて低くなるでしょう。そのため信用情報機関に登録されるような事故だけは回避しなければなりません。
信用事故の内容にもよりますが、3カ月以上の滞納や債務整理といった長期に支払いが遅れた、一部でも不払いの事実が発生したというような事故を起こせばローン審査での評価はかなり悪くなるでしょう。
もしそうした事故が情報機関の記録に残っている状態で新たな信用事故を起こせば、プロミスでの審査通過は致命的に難しくなるでしょう。そのため新たな事故を起こさないことが審査通過の最低条件といえるかもしれないですね。
大きな信用事故にならないためには返済遅延を発生させない取り組みが必要です。返済できない借入れをしないということが前提になりますが、適切な返済管理の実施がより重要になるでしょう。
また、そうしたミスをなくすために銀行口座からの自動引落しなどが有効になるので、借入れが残っている場合はそのローンで利用できないか確認してはどうでしょうか。
プロミスではATMや自動引落しによる返済に加えて口座振込による返済、インターネットを利用した返済も可能なので、契約後には自分が継続的に利用しやすい方法を検討してほしいですね。
最近の消費者はクレジットカードを利用してさまざまな料金の支払いに利用していますね。商品の購入やサービス利用料の支払いだけでなく公共料金や携帯電話代の支払いなどにも多くの方が使っています。
クレジットカードの利用は信用取引なので銀行などの決済口座の残高が不足して支払いができなければたちまち返済遅延が発生することになります。また、携帯電話の機器代金が分割払いで通信料と一緒に請求されることがありますがこれも信用取引ですね。
携帯電話の料金だから多少遅れて支払っても大丈夫だろう、と軽く考え支払いを遅らせすぎる信用事故として信用情報機関に登録されることになりかねません。そして、登録されることになればプロミスの審査で大きく影響してくるでしょう。
逆にこうしたさまざまな信用取引があり、その支払いを確実に行っている実績を積み重ねていくことができれば信用力の回復に繋がることもあるのです。
クレジットカードの支払い、携帯電話の支払いやその他商品・サービスの分割払いに対しても返済管理を徹底し返済遅延を発生させないこともプロミスの審査に通るための必要な取り組みになるのではないでしょうか。
ここでは返済能力に関する改善について紹介します。先に確認した返済能力の問題に対してどのような改善や強化を行えばプロミスの審査に通りやすくなるのか、少しでも評価を上げられるのかについて確認していきましょう。
返済能力にいくつか問題がある場合、最も短期間で効果を高く挙げられそうな項目から取り組むのが望ましいといえますが、その点から考えると収入よりも支出の項目に着目したほうがよいかもしれません。
借入件数は多いほど借入額は多くなり、また将来の他社での借入残高が増加する可能性があり危険ですね。利用限度額はあるというだけでは支出とはなりませんが、これも将来の借入れの増加に繋がる可能性がありますね。
そのため他社ローンなどの借入残高だけでなく、借入件数や限度額の枠も少ないほうが審査での評価は高くなるのです。借入残高の多さは収入額やその他の支出額との関係もあるのでいくら以上という判断はできませんが、年収の3分の1以下には押さえたいですね。
それ以上になるとプロミスでは総量規制という法的な制限で融資できなくなるので、その「3分の1以下」が一つの目安になるかもしれません。申込者がより評価を高めるためにはできるだけ少ない状態にするのが好ましいでしょう。
また、他社ローンの利用限度額やクレジットカードのキャッシング枠も削減できれば将来の借入れ要因が減少するためプロミスでの評価は向上する可能性がありますね。そのため未利用なローンや不必要なクレジットカードなどは解約したいですね。
直ぐに返済できず解約できない場合、プロミスに相談しておまとめローンや借換えローンが使えないか検討してはどうでしょうか。申込者がこれらのローンを利用できれば他社での借入額と限度額を削減して利息の負担も軽減できるかもしれませんよ。
返済能力をアップするには第一に年収などの収入を多くする取り組みを行うべきですが、使う手段によってはマイナス効果が生じることもあるので注意が必要です。
収入が少ないことが審査に落ちる原因と考えられることが多いですが、必ずしも正しいとはいせません。収入が少なくてもそれに見合う融資額で判定が出されるので、審査通過自体をそれほど気にする必要はないのです。
ただし、合格率をより高めるとか、融資額を多くするとかという目標がある方にはやはり収入額のアップは重要になるでしょうね。
収入をアップさせる方法としては、より給料のよい会社に転職する、独立して収入を増やす、正社員になって年収をアップさせる、昇進・昇格して給料を上げる、残業を多くして給料を増やす、などが挙げられます。
いずれも短期間で大きな成果は上げにくいですが、その中では転職が最も期待できるかもしれません。もちろんローンのために転職することはないでしょうが、転職すると勤続年数が一気に短くなるのでこの点は審査でマイナスに働くことになるでしょう。
また、仮に転職して年収がかなり増えそうでもその点を申込先に明確に伝えておかないと転職前の年収で評価される可能性もあるので注意しておきましょう。せっかく転職してもこれではローン審査には役に立たずもったいないですからね。
収入のアップは確かに返済能力を高め審査での評価に貢献しそうですが、収入を安定させることもプロミスでの評価を高める効果があるのです。
具体的には派遣社員、パートやアルバイトの勤務形態から正社員に登用されるといったことが挙げられますね。正社員になれば給料自体も増えるかもしれませんが、今まで以上に仕事が安定し毎月の収入も安定することになるでしょう。
(⇒プロミスを利用できる職業とは)
お金を貸すローンにとっては借手の収入が安定することは安心感の向上に繋がり、信用力のアップに繋がることもあるわけです。
また、派遣社員やアルバイトから転職して別の会社の正社員になる、民間会社から銀行員や公務員になる、といった転職であれば勤務形態や職種としてより安定するとみられ勤続年数が多少短くなっても評価がそれほど悪くならない可能性がありますね。
むしろ一定期間(半年や1年程度)待ってからプロミスなどに申し込むと以前よりも高い評価が期待できるかもしれませんよ。
ローン審査に落ちている方の中には今まで見てきた信用力や返済能力以外の点で失敗している方もおられます。ここではやっていれば防ぐことのできるミス対策、気づきにくい失敗の回避策などを紹介していきましょう。
自分の希望にあうローン会社から順番に申し込むというのは悪いことではないですが、それでどこかのローンと契約しないとその後のローン審査はさらに厳しくなることが予想され、当然プロミスを受ける場合も同様と考えられます。
消費者がローン会社に申し込むとその会社は申込者の個人情報や申込情報を信用情報機関へ提供することになっています。信用情報機関はそれらの情報を登録し加盟のローン会社などの照会に応じて情報を提供しています。
つまり、消費者のローンへの申込情報は信用情報機関にどんどん登録されるので、ローン会社は申込者の一定期間内に登録された申込内容をすべて確認できるのです。そして、その人が多数のローンに申し込んだのに契約できていない事実なども把握できるわけですね。
どういう理由で契約できていないかは不明ですが、多くのローンで断られているという事実はその時点で申し込みを受けたローンにとっては不安要因であり、その申込者は貸倒リスクが高い人と判断されることも少なくないのです。
このような状態になっている方は「申込ブラック」と呼ばれることがありますが、その状態になるだけで審査に不利になる可能性が高いので、一時期に3社ほど申し込んだ後はできれば3~6ヶ月程度申し込む間隔を空けたいですね。
先に紹介した返済能力の審査は申込者が提供する申告情報に基づいて行われることになります。インターネット経由、電話や郵送であっても申込時に入力、回答、記入する内容に対して査定が行われているわけです。
その審査項目には既に確認した年収、勤務形態、勤務先、勤務先の住所や電話番号、勤続年数などが含まれているのですが、それらの情報の中にはプロミスが後で確認するものもあります。
つまり、申告時の情報が誤っていたり嘘をついていたりすると後でばれてしまうことになりますね。年収や月給などで若干の違いは問題ないでしょうが、十万、百万の単位の違いがあればそれは誤差では済まされないかもしれません。
また、郵送やFAXなどで申込用紙に自筆で記入する場合はできるだけ丁寧に書くようにするべきです。最終的に合否を判断するのは人間なのであまり乱暴できたない字だとローン側に悪い印象を与えます。多少見た目は悪くとも丁寧に記入するように心がけましょう。
ローン会社によっては申込者の希望融資額で審査を進め判定を下すこともあるので、その金額を必要以上に多めに記入していると審査で不利になることもあるので注意したいですね。
例えば、申込者が希望融資額を100万円としてローンに申し込んだ場合、その100万円を貸すに値する信用力と返済能力を有するかを判定されることになるかもしれません。
例えば、その申込者が融資額50万円の返済能力しか保有していない場合、その審査では不合格になる可能性が高いということです。そのためあまり欲張らず必要となる金額や返済可能な金額から計算した金額で申し込むほうが無難でしょう。
実際のプロミスなどの大手消費者金融の審査では、「融資限度額50万円まで可能」という審査結果で回答されることが多いでしょうが、あまりけた違いな数字を申告しておくと返済能力や金銭感覚が疑われ不利な審査結果にならないとも言い切れないのです。
自ら不利な結果を呼び込んでしまうのはもったいないので、必要な金額を正直に記入することから始めてはどうでしょうか。
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